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読書のポイント��
実践する
雑学王。
最近巷でよく聞く言葉です。
細かいことをたくさん知っていて、「なるほどなー」と感心することも多いでしょう。
たくさん物事を知っているから、頭がいい様な気がする。
でもこういう人たちって、現実社会ではあまり日の目を見てないことが多いはず。
少なくとも僕の知る限り、雑学で巨万の富を築いた人は見たことがありません。
芸能人でも雑学王と呼ばれる人たちがいます。
確かに彼らの雑学の知識はすごいのですが、テレビで「雑学王」ともてはやされるのは、
そうなる以前から、卓越した話術や演技力で既に名声を確立している人たちばかりです。
彼らにとって雑学とは自分の知性を見せ、「俺ができるのはギャグだけじゃないんだぞ」と
見せる道具のような位置づけであると思います。
つまり、話術や演技力といった本業で必要な能力を持っていることが大前提であり、
雑学の知識は、その人のキャラクターに深みを与える程度のものなのではないでしょうか。
皆さんの周りを見て下さい。
もしかしたら「雑学王」と呼ばれている人がいるかもしれません。
そして、そういう人の周りを良く見て下さい。
その人は「雑学王だから」という理由で尊敬されていますか？
「このプロジェクトは重要だから、雑学王のあいつに任せよう」と思いますか？
雑学の知識はあるに越したことはありません。
でも、それはあなたの能力としては見られないのです。
なぜか？
雑学とはただの「知識」であり、それ自体は何の価値も生み出さないからです。
確かに、これまではより多くの知識を持っていることはその人の力でした。
でも今はインターネットが普及し、専門的なことでもネットで検索すれば見つけられることも多い。
もはや知識それ自体にそれほどの価値はないのです。
大切なのは、その知識を使って何をするかということ。
これは読書についても同じことが言えます。
いかに速読術を習得し、毎日何冊も読み、たくさんの情報や考えを頭に入れた所で、
それを現実の世界で生かさないと「雑学」と同じなのです。
といっても、それを人に伝えるだけではただの2番煎じ。
誰にでもできることは、世の中に認められる「価値」ではありません。
現実の世界で生かすとは、その情報や考え方を使って新たな価値を生み出すということ。
本から得た情報を自分なりに解釈し、自分の仕事もしくはプライベートに結びつけることで
自分の意識・行動を変え、周りの人を変える。
それこそが「価値」であると思います。
その価値を得るため、本で得たことがあれば是非現実の世界で使ってみて下さい。
そしてその経験を分析し、あなたなりの智恵を手に入れることが大切なのです。
例えば）
本：「ビジネスで成功するには、常にお客様主体に、お客様の満足を追求することが不可欠である」
↓
あなた：「それはなぜだろう？」
↓
「ビジネスで成功するには、顧客から継続的にたくさんのお金を貰うことが必要不可欠」
「顧客は、お店から提供される商品やサービス自体にお金を払うのではない。商品
・サービスにより満足を得て、その満足に対するお礼としてお金を払うのでは？」
↓
「いくら商品が良くても、店員の接客態度が悪いと顧客は満足してくれない。
だから常にお客様のことを思うことが大切なんだ！」
↓
「これを交友関係でも使うとどうなる？友達の気持ちを考えて接してみよう」
↓
友達がいつもより優しくしてくれたし、私も気持ちが良かった。
↓
あなた自身の経験・智恵
「幸せな人生を送るためには、まず私の周りの人が幸せじゃないとダメなんだ。
自分が幸せになるためには、まず周りの人を幸せにすることが大切だ！」
ね、少しだけ読書が楽しくなるでしょ？
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