(mixi日記)

2007年7月19日 「忍び寄る恐怖」

 

今後、世界的に食糧難が深刻化してくるらしい。


あまり日本のメディアで伝えられることはないようですが、既に国際市場では穀物等を
はじめ食料の取引価格が上昇してきているとのこと。

その原因は異常気象が原因の不作による一時的なものや、BRICs初め発展途上国での
人口増加および食生活の変化といった長期化が予想されるものなど、様々な要因が
からんでいるらしい。
 

現在多くの食料を消費している先進国の人口がおよそ8億人程度と言われているのに対し、
BRICsの人口は約30億人。

食料の値段が急激に上がるのも無理はないでしょう。


また最近では燃料費高騰によるリスク回避や投機を目的として、本来食料である
トウモロコシや大豆をバイオ燃料に加工する動きが加速、穀物の価格高騰を加速
させている模様。


ちなみに小麦・大豆・トウモロコシの国際取引量だけで、全世界の食料取引量の半分
近くに相当するんだとか。

人類がいかにこの3種に命を頼っているかがわかります。

そしてこれを食料以外に使用する動きが加速すると・・・想像するだけでも恐ろしいですね。


さらに牛肉1キロを生産するのに必要な穀物は11キロ。豚肉1キロでは7キロ、鶏肉は4キロ。

途上国の経済が発展すれば食生活も豊かになり、畜産物の消費も増えてくる。
畜産物の消費が増えれば、その何倍もの穀物が消費されるので、これまた穀物の値段が上がる。


さらに、現在円安のせいで日本の食料輸入コストは増大、逆にBRICsの通貨は強くなって
いるため、国際取引市場で日本企業が途上国の輸入企業に「買い負け」をするケースも
増えてきているらしい。
 
 

でも、値段が高くても食料があるだけまだマシ。もし地球温暖化でこれまでの食料が
とれなくなり、どの国も輸出してくれなくなったら・・・

しかも日本は食糧の自給率が40%と先進国の中では最低レベル。

実は日本は「食」という、経済の発展とかいうレベルよりももっとも根本的に重要な場面で、
大変弱い立場にあるのです。

つまり、日本人の命は外国に握られているといっても過言ではない。


今月末の参院選で、農家の所得保障を公約している政党もありますが、「安全保障」という
観点からも、日本の農業を見直す必要があるでしょうね。


今日はなんでこんなこと書いたかっていうと・・・

お腹が減ったから夜食を食べようと思ったら、
冷蔵庫に何も入ってない!
一人食料危機。

 

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