僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる
高村光太郎 (1883 – 1956) 彫刻家・評論家・詩人
なんともカッコイイ格言です。
自身を持ってこんなことが言える人間になりたい。
偉人たちは皆、誰もやり遂げたことのないこと、または全く新しい方法で何かを成し遂げた人たちです。
この格言には、常に自分の頭で考え、周りの人たちとは違った生き方をしてきたんだという
偉人の自負が感じられます。
常に商売で成功する人というのは、これまでになかった商品やサービスを提供できる人たちです。
誰かの真似ではいけない。
日本国内で展開するにしても、海外に出るにしても、今後数年で人間の数が5倍、10倍と
劇的に増えることはありません。
誰かの真似をするということは、他にも真似をする人がいる可能性が高いということ。
つまり、限られたパイを奪い合うことになる。
プレーヤーが1人から2人になるだけで、あなたの取り分は激減してしまいます。
まして扱うものが汎用品となれば、勝つために常に新しい商品を開発し、さらに値段を下げていくしかない。
多くの人がその商品を欲しがるほど、多くの人があなたの真似をし、みんなでパイを奪い合い、
最後はみんなでジリ貧になる。
逆に、新しくて魅力的なものがあれば、みんなが注目して飛びつきます。
新しいものなので、当然真似をするライバルはいない。
ライバルがいないので一人勝ち。
ただし、新しいということは、未だ誰もその道を通ったことがないということ。
安全だという保障はどこにもありません。
いきなり崖になっているかもしれないし、猛獣がいるかもしれない。
新しい道で成功したと思い、その後の努力を怠っていると、後から来た模倣者に
追い抜かされてしまうこともある。
そんな困難を乗り越えてきた人が成功者であり、偉人と呼ばれるのでしょう。
といっても、全ての人が自分の道を作れるわけではありません。
安全に生きたいと思うのは人間の本能。
そこでこんな考え方はどうでしょう?
自分で成功への道を進むのは危険が大きすぎる。
でも、どんな不景気な時でも、成功を志す人は必ずいる。
だったら、そんな人たちをサポートしてあげればいい。
金の鉱山で儲けたければ、一攫千金を夢見て鉱脈を掘りに行くより、一攫千金を夢見る人向けに、
採掘に必要な道具を売った方が確実。
自分に合った生き方をすることだって大切です。