しあわせはいつも自分の心が決める
相田みつを (1924 - 91) 書家・詩人
 

 
 
最近、自殺のニュースを耳にすることが増えています。
 
 
借金、介護疲れ、失業・・・
人生に絶望を与える出来事はそこら中に転がっています。
 
 
しかしその反面、何億円もの借金を返済したり、介護で苦労している人たちのコミュニティを
作ってお互いにアドバイスをしたりと、困難に立ち向かい、また困難をチャンスに変える人も
たくさんいます。
 
 
彼らはなぜ困難に屈しないのでしょうか?
 
 
彼らを見ていると、困難をチャンスとして逆に利用している人が多い。
 
 
「事業に失敗して借金が!
でもおかげで失敗の原因を学べた。これを次の商売で生かしていこう!
借金もあるから、死に物狂いで考えて働かないとな!」
 
 
「自分が介護でこんなにつらい思いをしているなら、他にも同じ思いをしている人は多いはず。
そんな人同士を結びつければ相談相手もできるし、規模が大きくなれば国や自治体に
働きかけることもできるのでは?」
 
 
こんな風に困難をチャンスと考えているはず。
 
 
逆に精神的に追い詰められる人は、どんな出来事でも悪い方向に考えてしまう傾向があるらしい。
 
 
たった10円でも、「チロルチョコ1個しか買えない」と思う人もいれば、
「10円ずつでも複利で貯金していけばそれなりに増やすことができる!」と考える人がいます。
 
また、「この10円をアフリカ難民基金に寄付すれば、何人かの命を救うことができる」
と考える人もいます。
 
 
 
幸せか不幸かは物事によって決まることではありません。
 
物事に接した時、人が自分で決めることです。
 
マイナス思考の人は、ある出来事に接したときに、プラスの面を見る前に、既にマイナス面しか見えてない
というよりもマイナス面しか見ていないのです。 
 
 
でも、何事も悪い方向に考える人は、逆に言えば物事のリスクを把握する能力がある人であると思います。
 
自分で不幸なシナリオを作り出すことができるなら、その才能とエネルギーを幸福なシナリオを
作る方に使ってみては?
 
 
 
ちなみに私はよく、嫌なことがあると「運がいい!」と思うようにしています。
 
例1)新しい仕事を任されてしまった。
 →運がいい!新しい経験ができるし、ちゃんとやれば周りに認めて
  もらえるチャンスだ!
 
例2)満員の通勤電車が事故でストップ。
 →運がいい!仕事のことやプライベートのことについて考える時間ができた!
 →運がいい!隣に美人が!(笑)
 
 
嫌なことを無理矢理にでもチャンスだと思う。
 
これだけでもストレスはぐっと減ります。
 
普段から自分が幸せと思っていれば、何が起きても良い出来事に見えてきくるものです。
 
 
まずは、無理矢理にでも「私って幸せ!」と思ってみては?
 
 
 
☆補足☆
 
相田みつを氏には2人の兄がいました。
 
2人は貧しさから進学を諦めましたが、働いて得たお金でみつを氏を学校にいかせてくれました。
 
しかしその2人は戦争で戦死してしまいます。
 
大切な肉親を亡くしながらも自分なりの生き方を貫いた氏の人生は、困難も多かったことでしょう。
 
苦しい時に氏がこの言葉を自分に言い聞かせていたのかと思うと、この一言の重みが伝わってきます。
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