夢をかなえるゾウ
水野敬也 飛鳥新社 2007年出版
この本のポイント
�，茲�できた小説を読みながら、成功の秘訣を学ぶことができます。
�△△覆燭鯤僂┐�29の教えが学べます。
��29といっても、一つ一つは驚くほど簡単。
�ざ気┐牢蔽韻罵�由がはっきりしているので、長く続きます。
「これまでいろいろ試してきたけど、なかなか続かない」
実はこんな人、意外と多いんじゃないですか？
体型を変えたいからジョギングする。
仕事で一番になりたいから毎日朝早く出社する。
「今の自分を変えたい！」と思い行動するも、やってみると実は難しく、
すぐにやめてしまうことは多いと思います。
この本は、まさにそんな人のためのものと言えるでしょう。
ストーリーはというと、自分の夢を捨て、周りに劣等感を持ちながらサラリーマンとして
働く主人公の前にある日突然、インドの神様であるガネーシャが現れます。
ガネーシャはあまりにも惨めな主人公に対し、1日１つ、ビッグになるための「教え」を与えてくれます。
そしてそれを疑いながらも実行することで、主人公が少しずつ成長していくというもの。
物語自体は平凡な主人公の平凡な日常が舞台です。
世界を舞台としたスパイの、息を飲むようなスリルもなければ、架空の世界を舞台にした
壮大な魔法使いの物語でもありません。
インドの神様であるガネーシャも何かすごい魔法を使って世の中を変えてしまうのかと
期待しましたが、そんな展開もありません。
基本的に主人公の家でゴロゴロして、あんみつ食べてるだけです。
そして関西弁でしゃべります。
というかただのおっさんです。
でもこの2人のやり取りがとても面白い！
主人公はずっとガネーシャに振り回されているのですが、まるでよくできたコントのように
テンポがよく、読んでいて思わず笑ってしまいます。
おそらく何も考えずに読んでも、小説として十分楽しめる内容です。
そして最後はハッピーエンド。
それなりのページ数ですが、「読書が苦手」という方にもスラスラ読めると思います。
しかし、この本の真の魅力はこれだけではありません。
冒頭で、ガネーシャが主人公に、ビッグになるための「教え」をくれると書きましたが、この教えは
実際の社会でとても役に立つものです。
いやむしろ、実社会で役に立つ教えをわかりやすく教えてくれるために、このような楽しい
ストーリーになったのでしょう。
教えは全部で29個あり、その全ては簡単ですぐ終わるものです。
一つ一つに必要な力はとても少ない。
あとは、ほんの少しの勇気が必要なだけ。
「今日から毎日走ろう！」
「毎日500円ずつ貯めよう！」
「明日から禁煙だ！」
思ったはいいけど3日でやめてしまった経験、皆さんにあると思います。
よく「成功するためにはこれをしろ」という本がありますが、やってみると意外に大変だったり、
「なぜこれが必要なの？本当にやる価値があるの？」と疑わしいものもあります。
長続きの秘訣は、「なぜコレを続けるといいのか」がはっきりしていること。
そしてすべきことが簡単ですぐ終わるということです。
この本ではその教えがなぜ大切なのかというところまで教えてくれるため、
「なるほど、これなら是非やってみたい！」という気分にさせてくれます。
そしてその一つ一つはとても簡単です。
僕はメモ用紙一枚にまとめて財布に入れています。
さらにすばらしいのが、教えの一つ一つは、多くの人が知っている実際の偉人の習慣を
元にしているということ。
（例： 松下幸之助、ビル・ゲイツ、本田宗一郎、ヘンリー・フォード、ウォーレン・バフェット等）
人生で成功したければ、成功した人の考え・習慣を真似することが一番の近道なのです。
今までいろいろな自己啓発本を読んだりセミナーに参加してきたけど、効果が長く続かなかったと
いう人に是非オススメです。
29個の教えは一つ一つは簡単ですが、その全てをやり遂げたとき、きっと周りの人たちの、
あなたを見る目が変わっているはず。
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