The Richest Man in Babylon
George S. Clason, 1926年初版
この本のポイント
�� 貯蓄・投資に関する考えが変わります。
�� お金に関する他の本への理解が深まります。
�� ＣＤを聞くことで、より効率的に学ぶことができます。
皆さんにとって、人生を幸せに生きるために必要なものって何ですか？
平和？愛？名声？
人によってさまざまでしょう。
でも、ほぼ全ての人に共通するものがあります。
それは「お金」。
食料、衣服、住居、情報、移動手段、美術品・・・生きていく上で必要なものは意外と多く、
自分一人で全てのもの、しかも一定の水準以上のものを作り出すことは不可能です。
ではどうするか？
そう、お金を出して人から買うしかないのです。だからお金は必要。
「無人島で自給自足の生活を送りたい」というようなよほどの変わり者でない限り、
ある程度幸せな生活を送るためにはお金は必要不可欠なのです。
この本に書かれているのは、ズバリ「お金を増やす智恵」。
この本が最初に出版されたのは1926年。なんと80年以上前！
それでもこの本はお金に関する名著として、未だに世界各国で読まれています。
それはなぜか？
お金の本質は変わらないものであり、この本はその本質を見事に掴んでいるからでしょう。
内容は、古代に実在したバビロンという都市を舞台にした数話の独立した物語で構成されており、
そのほとんどがお金持ちと一般人の会話で成り立っています。
会話の中では、貧乏人だったお金持ちがどのようにして財産を蓄えたのか、体験談という形で
聞き手に話しており、この会話を通してどうすればお金が集まるのか、どうやってお金を
確実に増やすのか等、お金に関する様々な智恵をわかりやすく教えてくれています。
紀元前の経済は現在と比べ物にならないほどシンプルですが、だからこそわかりやすく、
お金を増やすための基礎を大変わかりやすく学ぶことができます。
どんなにビジネスの形態が発展しようと、お金とは、商品やサービスを通して相手を満足
させた対価であり、食べ物と違い、放っておいたら腐るというものではありません。
人間そのものが変わらない限り、社会が変わろうと、お金に関するルールは変わらないのです。
そしてこの本は、そのルールをとてもわかりやすく教えてくれます。
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん・貧乏父さん」を読んだことがある方は多いと思います。
ロバートの考えの核として「稼いだお金をそのまま消費するのではなく、お金に働かせる」
という考え方がありますが、この考えは、この本が元になっていることがわかります。
巷ではお金に関する様々な本が出ていますが、「The Richest Man in Babylon」はその全ての
本の原点と言えるでしょう。
「お金を増やしたい！」という人は、お金に関する全ての本に共通する智恵として、
是非この本を読むことをオススメします。
ちなみにこの本は日本語の翻訳が出ていますが、英語力に自信のある方には原文を
お勧めします。
古代都市が舞台の物語なので、使われている英語は現在のものと違って古臭く、シェークスピアの
様にクセがありますが（例えばyouをthouとしている）慣れていけば、著者の言わんとすることを
より正確に理解することができます。
＜さらに役立たせるために＞
この本には、別売でCDもあります。
本を読んだのに更にCDを聞くなんて・・・と思うでしょう。
でも、「音で聞く」というのは、物事を学ぶ上では極めて有効です。
これを通勤時間の電車や車の中で繰り返し聞くことで、より自然に自分の一部に
することができるのです。
本を一度読むだけでは、数週間もすれば内容のほとんどは忘れてしまいます。
しかしこの本の内容は、忘れてしまうにはあまりにも惜しい！
そこで、通勤時間に繰り返しCDを聞くことで、知らず知らずのうちに自分が本と同じ考えを
していることに気づくはず。
平たく言えば、繰り返し聞くことで自分を洗脳するのです 笑
でも、優れた考え方を学べるのなら悪いことではないと思いませんか？
このCDにも英語と日本語のものがありますが、英語の方は3000円弱で購入できます。
だから、本も英語の原文をオススメします。
「今の2倍」働くのではなく、少し考えを変えるだけでお金を増やすことができる。
お金について本気で考えたい人には絶対オススメです。
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